フレッドとリーが部屋に戻ると、ベッドの上に胡座をかいて顔をしかめるジョージの姿があった。
「どうしたんだよ、ジョージ。」
ベッドに、さっきフィルチの所から盗ってきた羊皮紙が拡がっていた。
「いや、さっきのフィルチの羊皮紙がさ、」
「そうじゃなくて。」
ジョージの言葉をフレッドは遮った。
「なんであんなに冷たい態度なんだよ。」
フレッドは少し怒ってるようだった。それはリーも同じような感じだった。
「フレッドには関係ないだろ。」
ジョージの言葉にフレッドは更に腹を立たせた。
「ジョージはディゴリーに妬いてるだけだろ。」
さっきカップルのたまり場(ここ重要)である廊下のベンチでラミとディゴリーが喋っていた。しかも出くわした場面はディゴリーがタオルでラミの髪を拭いているところだった。
「なっ!」
さっきの場面を思い出し、何だか腹が立つ。更にフレッドに変なことを言われ、顔を赤くする。
「なんだ、そういうことかー」
「違う!」
納得したように言うリーにジョージは間髪入れずに否定をした。[ 45/148 ] [←] [→]