フレッドとリーが部屋に戻ると、ベッドの上に胡座をかいて顔をしかめるジョージの姿があった。


「どうしたんだよ、ジョージ。」


ベッドに、さっきフィルチの所から盗ってきた羊皮紙が拡がっていた。


「いや、さっきのフィルチの羊皮紙がさ、」
「そうじゃなくて。」


ジョージの言葉をフレッドは遮った。


「なんであんなに冷たい態度なんだよ。」


フレッドは少し怒ってるようだった。それはリーも同じような感じだった。


「フレッドには関係ないだろ。」


ジョージの言葉にフレッドは更に腹を立たせた。


「ジョージはディゴリーに妬いてるだけだろ。」


さっきカップルのたまり場(ここ重要)である廊下のベンチでラミとディゴリーが喋っていた。しかも出くわした場面はディゴリーがタオルでラミの髪を拭いているところだった。


「なっ!」


さっきの場面を思い出し、何だか腹が立つ。更にフレッドに変なことを言われ、顔を赤くする。


「なんだ、そういうことかー」
「違う!」


納得したように言うリーにジョージは間髪入れずに否定をした。

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