授業に行く時も、大広間に行く時も、寮に戻る時も、ジョージは隣にいてくれた。前以上に注目されるようになったし、色々言われるようになったが、本人が気にしないでいてくれるから、私も気にしないでいられる。
ジョージはとても良い人だ。
ありがとう、と素直に言えるようになった。性格も前よりは丸くなった、とジョージとフレッドは言ってくれた。
「ラミ、爆発ゲームやるぞ!」
あんなに嫌いだった談話室が私の居場所になった。
「パーシーに怒られない?」
「あんな奴、気にするなよ。」
ジョージは優しく笑った。つられてラミも笑う。
グリフィンドールの談話室では、初めて見るラミの笑顔にみんな言葉を失っていた。でもそんなことを気にせず、ラミはゲームを続ける。
「ラミが負けたら俺にルーン文字、教えてくれないかな?」
多分ジョージだ。少し離れた所でフレッドとリー・ジョーダンが騒いでいる。
「私が?バブリング先生に聞いたら?」
「俺あの人苦手なんだよ。」
「そう。私で良ければ喜んで。」
するとジョージは嬉しそうにガッツポーズを見せた。[ 26/148 ] [←] [→]