それからというもの、ジョージは全く話し掛けてこなくなった。フレッドはたまに意味もなくウインクをしてくるけれど。


仕方がない。私が言ったのだから。そもそも、望んでいない。


中庭から見上げる星空はとても綺麗だった。寒さが戻ってきて、ローブをまとう生徒が増えた。ラミも同じ。グリフィンドール指定のローブをまとい、中庭を歩いた。


息はまだ白くはない。


廊下をグリフィンドール生の団体が歩いていた。真ん中には双子のウィーズリー、リー・ジョーダン、その隣にはハリー・ポッター。そしてその友人であるロナルド・ウィーズリー、ハーマイオニー・グレンジャー。それからクィディッチチームのアンジェリーナ・ジョンソン、アリシア・スピネット、ケイティ・ベル。


不思議に思った。これほどまでに他人に興味を持ったことがなかったのに、どうして全員の名前がわかるのか。


気付いていたのに、ずっと知らない振りをしていた。


もう戻れない。


寂しいの。ねえ、ジョージ。あなたのせいよ。あなたが私に話し掛けさえしなかったら、こんなに寂しく思うこともなかったのに。

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