ペンは暖炉の中で燃え尽きた。ラミはどうしてあんなことしたのだろう。俺はそこまで、嫌われることをしたのだろうか?


「ハイ、ジョージ。」


顔を上げると、クィディッチ仲間のアリシアがいた。金髪の女の子だ。アンジェリーナとは違って、朗らかな雰囲気を漂わせている。


「大広間行かないの?」
「もちろん行くさ。一緒に行くかい?」


そう言うと、アリシアは嬉しそうに微笑んだ。


ああ、でもこの子はラミとは違うんだな。


自分と並んで歩く彼女の肩を見て、ジョージはそう思った。別に彼女に恋をしてる訳じゃないんだ。それは確実。今の俺と彼女との関係はなんだ?友達じゃないなら、なんだ?


「ジョージ?」


隣を歩きながら、俺に笑顔を見せるアリシア。違うんだ。この笑顔じゃない。


「…そうか。」


呟いた声にアリシアは不思議そうな顔をした。


でも、分かったんだ。俺は別にラミと友達になりたい訳でも、増して恋人になりたい訳でもない。


彼女に笑ってほしい、心の底から。ただ、それだけ。

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