今年こそはスリザリンを負かす、と意気込むオリバー・ウッドに双子は溜め息をついた。


「それよりジョージ、ラミと何があったんだ?魔法薬学の授業中なんていつにも増して、聞いていなかったみたいじゃないか。」


放課後ユニフォームに着替え、箒を片手に持つフレッドは同じ格好をするジョージに尋ねた。


「…何もないさ。」
「相棒に隠し事か?」


これまでフレッドとジョージはお互い隠し事なんてしてこなかった。もちろんこれからもそのつもりなのだが。


「解決するまで、もう少し待っててくれよ。」


ジョージの懇願に、フレッドはもう首を突っ込まないことにした。


「それで?ラミにお熱なのか?」


フレッドが笑いながら言うと、ジョージも笑った。


「俺が?まさか!」
「フレッド!ジョージ!」


楽しくお喋りをしていると、箒に乗ったウッドがお怒りのようだった。


「さあ、そろそろ、俺は罰則の時間だ。」


するとジョージは一度も箒に乗らず、スネイプの元へと向かった。

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