今年こそはスリザリンを負かす、と意気込むオリバー・ウッドに双子は溜め息をついた。
「それよりジョージ、ラミと何があったんだ?魔法薬学の授業中なんていつにも増して、聞いていなかったみたいじゃないか。」
放課後ユニフォームに着替え、箒を片手に持つフレッドは同じ格好をするジョージに尋ねた。
「…何もないさ。」
「相棒に隠し事か?」
これまでフレッドとジョージはお互い隠し事なんてしてこなかった。もちろんこれからもそのつもりなのだが。
「解決するまで、もう少し待っててくれよ。」
ジョージの懇願に、フレッドはもう首を突っ込まないことにした。
「それで?ラミにお熱なのか?」
フレッドが笑いながら言うと、ジョージも笑った。
「俺が?まさか!」
「フレッド!ジョージ!」
楽しくお喋りをしていると、箒に乗ったウッドがお怒りのようだった。
「さあ、そろそろ、俺は罰則の時間だ。」
するとジョージは一度も箒に乗らず、スネイプの元へと向かった。[ 11/148 ] [←] [→]