荷物を持って物置部屋に戻った。やはり私は一人でいるのが一番楽だ。どうして心を許してしまったのだろう。どうして信じてしまったのだろう。どうせ裏切られ、捨てられることなんて分かっていたのに。


「ラミっ!」


扉の向こうからアンジェリーナの声がした。それでもラミは微動だにしない。冷めきった瞳を扉に向ける。


「ラミ、開けて!出てきてよっ!」


今度はアリシアだ。もう駄目だと悟った。思ったより、さっきのジョージの言葉に傷付いていた。信じてたのに。友達だと思っていたのに。


大好きだったのに。


所詮一方通行の想いだった。それは別にいいんだ。ただの私の欲張りだったから。それでも、ジョージは笑って隣にいてくれると思ってた。


「ラミ〜っ!」


うるさい。ラミは一度開いた心を、今はもう閉じていた。それほどまでに、ジョージの存在は大きかった。


「ラミ、」
「うるさいっ!」


昔の自分が戻って来た気がした。ああ、結局私はこうだ。孤独。そして冷たく凍てついた心。


何も変わってなんかいなかった。

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