どうして、こう、自分の気持ちに気付けたのに、すぐに避けられなければならないの?


久しぶりに一人で朝食を食べていた。その途中、ラミは無意識に眉間に皺を寄せた。すると笑いながらフレッドは指を差してきた。


「美人の顔が台なしですよ?」


しかしラミの表情は変わらず。いつもなら言い返してくるのに。ラミはちらりとフレッドの周りを確認すると、更に皺を寄せた。


「ラミ?どうした?」
「何でもないわ。」


まるで涙を堪えているかのように。ラミは最後にかぼちゃジュースをいっき飲みした。そして席を立とうとした時。


「ジョージなら湖にいるよ!」


ラミは俯かせた顔を上げた。


「一発ぶん殴ってやんな!」


フレッドはニカッと笑った。ジョージと同じ顔で、同じように笑った。

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