それから合同授業のことやクィディッチについてなど他愛のない会話を楽しんだ。セドリックと話していると自分の気持ちが分からなくなる。意を決して、ラミはセドリックに相談を持ち掛けた。しかし最初に出てきた言葉は突拍子もない言葉。


「私ね、セドリックのこと好きよ。」
「どうしたんだい、いきなり。」


セドリックは目を丸くして、尋ねた。


「フレッドのことも、リーのことも好きなの。同じくらいアンジェリーナもアリシアも好きで…」


それを聞き、セドリックは納得したように頷いた。ラミが今何を悩んでいるのかも。ならば友達は友達として、彼女自身の気持ちに気付かせてあげよう。


「ラミ、分からないなら比べればいいんだ。」
「比べる?」
「例えば僕とジョージ。思い浮かべた時、ジョージの方が、こう、胸の奥がほっこりしない?」


言われた通り思い浮かべてみたら、確かにその通りだった。ジョージを思い浮かべると、凄く、こう…安心する。ラミは小さく頷いた。


「フレッドとジョージだったら?同じだろ?」


優しく言った。それに対しラミは口を閉ざし、再び小さく頷いた。


「それはね、“好き”の種類が違うんだ。分かる?」


本当は少しだけ気付いていた。もしかしたら、ジョージは友達としてではなく…、と。セドリックが促すように言うと、ラミはそれを認めざるをえなかった。


「好きなんだろ?ジョージのことが。」


ラミはゆっくりと、しかし確実に頷いた。

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