ラミが風邪を引いたみたいだ。アンジェリーナから聞いたとフレッドから聞いた。もしかしたら俺のせいかもしれない、とジョージは考えたが、ラミが談話室で寝た日から約三日経っている。お前のせいじゃないよ、とフレッドは言ってくれたが、ジョージは浮かない顔をしていた。


「俺に何か出来ることないのかな?」
「お見舞い行ってあげれば?ジョージが来たら一瞬で元気よ、あの子。」


面白そうに笑いながらアンジェリーナは適当に言った。ラミはきっと医務室で暇そうにしてるに違いない。行ってやろうか、とジョージは重たい腰を上げた。すると立ち上がったジョージの手首を、右はフレッド左はリーががっしりと掴んだ。


「医務室に二人っきりは危ないだろ〜。いてっ!何だよ、本当のことだろ。」


ニタニタするリーの頭を、ジョージは思いっきり叩いた。二人が言い合っている間にフレッドは寝室に戻り、残っていた未開封の百味ビーンズやカエルチョコを持ってきて、三人は医務室へと向かった。


しかしタイミング悪くラミは眠っていたし、起きるのを待ってる!、と言い張ったがマダム・ポンフリーに敢え無く追い出されてしまった。

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