それからというもの、グリフィンドールの談話室ではもう女子の集会が開かれることはなく。アンジェリーナいわく、悪口を言うこともなくなったらしい。それに引き替え、ラミにはスリザリンからの攻撃が増した。強気な彼女が負けることはなかったが、ジョージから見れば苦しそうに見えた。


大きく変わったことは一つ。休み時間や食事の時間帯には中庭の東寄りのベンチにラミの姿があった。いつもと変わらず凛とした瞳を本に向けていた。ジョージは度々声を掛けようが迷ったが、それでもやはりまだ悪戯の方が大事だったらしい。ホグワーツ中を探険したり、かけられた魔法を調べてみたり、とりあえず一年時は退校処分を免れながら、充実した毎日だった。もちろん学年末試験はボロボロで、二人してマクゴナガル先生に怒られた。


夏休みは隠れ穴で久しぶりに会う家族と再会を果たし、一年中考えた新しい悪戯をロンにプレゼントしていた。それから、クィディッチ選手に選ばれるために、チームのキャプテンでもあるチャーリーと一緒に練習をしたり。ダイアゴン横丁でリーと約束し、悪戯専門店に行ったりと大忙しだった。ただ、ジョージは夏休み中一度たりとも、ラミのことを思い出したりはしなかった。


二年時には、更なる悪戯を目指して、三人はフィルチと犬猿の仲になっていった。そして見事双子はクィディッチチームに入り、リーは解説者という大役を任されたのだ。

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