幸せはすぐ側に

『ねえ雅治』

「なんじゃ?」

『私って幸せなのかな』


ふと疑問に思った事を口に出してみると

雅治は笑っていた


「そう思える事が幸せなんじゃなか?」

『え...................?』

「そうは思えん人間、この世に沢山居るじゃろう」




お前さんは幸せモンじゃよ、と雅治は言った



「......まあ、名無しが幸せじゃなければ俺が幸せにしたるがの」

『え?』

「いーや、何でもない」

『嘘!今絶対何か言った!』

「プリッ」



こんな他愛もない会話ができてる時点で

私は幸せ者なんだろう


幸せじゃなくても彼がいる

(世界で一番お姫様)(それって私のことなのかも)

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