Give me love !!
「ねーえ名無しちゃーん」
『五月蝿い』
「ご、ごめんにゃさい.....」
ねえ、俺たちってさ、本当に付き合ってるの!?
さっきからこんな調子が30分は続いてる
名無しちゃんはずっと雑誌を読んでいて俺なんか目もくれない
これでも俺、彼氏なんだけどなあ......
そんなこと考えてたらちょっとイラッと来て
名無しちゃんにおもいっきり抱きついた
『ちょ!?英二!?』
「そーんなに彼氏より雑誌の方が大事?」
『そ、そんなわけじゃ....』
「はい、これぼっしゅー」
彼女の手から雑誌を奪い取って中を見てみると
「彼氏を今以上に虜にする方法」をいう見出しのページが目についた
そこの一文に「たまには冷たく接するのもGood!」と書かれていた
「.....ふーん名無しちゃんはこれを実行してたんだ」
『ち、違うもん!』
「というか違ったら俺、傷ついちゃうんだけどなあ」
ちょっとずつ距離をつめながら
俺は意地悪にそんな事を言った
『え、英二!近い!!』
「んー?にゃんのことかにゃあ?」
『だから近いって!』
「名無しちゃんは俺に寂しい思いをさせたんだから.....ね?」
たーくさん、キミの愛をちょうだいよ(もう限界)(俺は寂しがりやの猫なんだから)[ 1/18 ][*prev] [next#]
[mokuji]
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