Give me love !!

「ねーえ名無しちゃーん」

『五月蝿い』

「ご、ごめんにゃさい.....」


ねえ、俺たちってさ、本当に付き合ってるの!?
さっきからこんな調子が30分は続いてる

名無しちゃんはずっと雑誌を読んでいて俺なんか目もくれない
これでも俺、彼氏なんだけどなあ......

そんなこと考えてたらちょっとイラッと来て
名無しちゃんにおもいっきり抱きついた


『ちょ!?英二!?』

「そーんなに彼氏より雑誌の方が大事?」

『そ、そんなわけじゃ....』

「はい、これぼっしゅー」


彼女の手から雑誌を奪い取って中を見てみると
「彼氏を今以上に虜にする方法」をいう見出しのページが目についた
そこの一文に「たまには冷たく接するのもGood!」と書かれていた


「.....ふーん名無しちゃんはこれを実行してたんだ」

『ち、違うもん!』

「というか違ったら俺、傷ついちゃうんだけどなあ」


ちょっとずつ距離をつめながら
俺は意地悪にそんな事を言った


『え、英二!近い!!』

「んー?にゃんのことかにゃあ?」

『だから近いって!』

「名無しちゃんは俺に寂しい思いをさせたんだから.....ね?」


たーくさん、キミの愛をちょうだいよ

(もう限界)(俺は寂しがりやの猫なんだから)







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