君のおかげで笑えるよ
ああ、もう
笑えない、笑いたくない
何も考えたくなくなったよ.....
『はぁ........』
先日、部活をやめた私
理由はイジメだ
それ以来する事がなく
でも帰る気にもなれず
ずっと教室でうなだれていた
「名無し」
『！？』
「こんな所で何してるの？部活は？」
うっわ、最悪
今一番会いたくなかった人だ
「もう....辞めたよ」
『え..........！？』
「だから、辞めたの」
『どうして？』
「さあ？..........教える気はないよ」
教えたら色々詮索してくるに違いない
うっとうしくて切りがなくなる
『あんなに楽しそうだったのに......』
「前はね、楽しかったよ」
『そっか.....名無しも大変なんだね』
「幸村くん、部活は？」
『.........................』
急に黙り込んでしまった
どうしたんだろうか
「名無しの姿が見えなかったから.....」
『え？』
「心配になっただけだよ.....ちょっとだけね」
『そう.......です、か』
「俺、名無しの笑顔好きなんだ、だから...そんな辛そうに笑わないで」
『！！！』
「ごめん....変なこと言って.....」
『い、いや....』
「そろそろ行かなくちゃ、ね」
そうして彼は教室を出て行った
少しだけ希望が見えた気がした（彼のためにも）（笑って前に）[ 8/18 ][＊prev] [next＃]
[mokuji]
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