色褪せぬ愛情

彼は大阪

私は東京

遠距離恋愛ってヤツだ

きっかけは私が四天宝寺に一週間だけ転校したとき


「一週間だけとか珍しいもんやな」

『お父さんの仕事の都合なの』

「大変やな、自分」


一週間だけ、と言う事もあって

あまり私には誰も近づこうとはしなかった

もちろん、私も誰かに近づこうとは思わなかった

仲良くなったら離れるのが辛いから


「おーい、一緒にお昼食べへん?」

『え...?』

「ほら、行こや」


ただ、蔵ノ介だけは違った

彼は

「名無しは一週間しか居れへんのやろ?だったらその間に仲良くならんと損やん」

と言っていた

まあ確かにおっしゃる通りだ



でも日に日に別れは近づいて行き

ついに私は東京へ行く事になった


「嫌や!」

『は?』

「なんで名無しと離れなあかんねん!」

『そんなの...前からわかってた事じゃない』

「でも嫌や!」

『白石....』

「.......なあ、頼みがあんねん」

『..............聞ける程度なら』




「俺と付き合うてくれ!」


驚いた、と同時に涙が出た

(これが私が)(大阪にいた唯一の証)

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