内緒の告白

女の子から告白って変かな?

でもそうしないと私の気持ち、伝わらないような気がする

だから頑張るんだよ

.......面と向かっては言えないけど


「な、なんだ。これ....」

「んー?どったの宍戸?」

「なんか、入ってた....」

「Aー!?ラブレター!?」

「バッ、声がでかい!」


靴箱周りで話してる宍戸くんと芥川くん

そう、ラブレターの犯人は私

でも気づくわけない

名前書いてないんだから

伝えるだけで満足なの


「で?で?中は?なんて書いてるの?」

「急かすな、ジロー」

「..........................」

「...........................」

「よかったね、宍戸。女の子からだよ」

「いや...でも名前が書いてないから誰からが.......」

「それで?返事出すの?」

「誰からかわかってねーんだ、出せるわけない」

「あ、それもそうだC」

「.......名無しからだったらいいのに.....」


私、迷惑な事しちゃったかな...

名前書いてないから宍戸くん、困っちゃうかもしれない


そんなこと考えてるとチャイムが鳴ったから教室へ


「あ、あのよ....」

『え?』

「そ、その...えっと.....」


もしかして、バレた!?

そ、そんなわけない!

だって名前は書いてないんだから。


「名無しって...好きなヤツとか....いる?」

『...ふぇ?』

「あーえっと.....悪ぃ、いきなり変な事訊いて」

『い、いや..いいけど.......』

「...いるのか、好きなヤツ」

『い.....る、かな』

「...そっか.....そうだよな」

『どうかしたの?』

「今日、俺の靴箱に手紙が入ってたんだ」


知ってるよ、知ってる

だって私が入れたんだもん

『内容は?』

「え、ああ......ラブレターってやつ、だ」

『......ふーん』

「これ、名無しから...じゃねぇよな」

『は!?』

「い、いや!....って俺、何言ってんだろ....」

『ど、どういう事!?』

「......名無しからだったらいいなって思っただけだ」


ごめんなさい、期待してもいいですか

(私からだよ)(暴露まで後......)

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