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唾液をまぶし、先端を手で捻るように刺激すると、上から悟の吐息が聞こえた。
見上げながら、大きくなったそれをゆっくりと口に含む。舌で柔らかく舐めあげながら上下すると、悟の手が私の後頭部を強く掴んで引き寄せる。

咥内に収めた悟のものが、喉の奥まで押し当てられる。喉の行き止まりのところに先端をぐりぐりと押し付けられると、嘔吐反射で涙が溢れた。えずくのを我慢してボロボロと涙と涎を零しながら、悟のものに舌をはわせる。

私を見下す悟は愉悦の表情を浮かべたまま、容赦の無い喉奥への抽送を止めない。

「は、ぁー、きもちい。……ほんっとオマエ可愛いね。その顔たまんなく腰にクるわ」

加虐の色が浮かぶ悟の目が細められ、髪の毛を強く掴まれる。
咥内から悟のものが引き抜かれ、自由になった呼吸に胸を喘がせていると、そのままカーペットに顔を押し付けられた。
スカートをたくし上げ、下着を剥ぎ取った悟が乾いた笑いを漏らす。

「ねえ、なまえ下着汚しすぎ。僕の舐めて興奮してたの?すごい淫乱になっちゃったね」
「だって、悟のせい」
「僕のせいにしないでくれる?……でも今日は許してあげる」

後ろから覆い被さり、首筋に強く歯を立てる。私の唾液でぬるぬるになった悟のものが、濡れそぼった秘部を一気に貫いた。


なんだか動物の交尾のようで、悟の激しい動きに合わせるように無我夢中で腰を振る。
角度を変えて首や耳に噛みつかれるたび、つい膣内が締まって悟の形を嫌でも感じてしまう。

「っ、ねぇ、きもちい?僕が出張でいない間、ずっとこう、されたかった、んでしょ」

喋りながら、途中でわざと腰をゆっくり打ち付ける。急に優しくなった律動に、快楽が波紋のように下腹部いっぱいに広がる。

「ぅ、ん、悟にっ、こうして、ほしかった、ぁ」
「素直で良い子だね。ご褒美あげる」

その言葉を合図に、ガツガツと乱暴に腰を打ち付けられた。腰に爪を立てられ、また首筋に強く噛みつかれる。

「ぁ、も、……イく、だめっ、さとる、ぁ」
「は、締め付けやっば、っ」

快楽が詰まった風船が破裂したように、大きな絶頂を迎えた。それとほぼ同時に、悟も私の中に精を吐き出した。首筋に噛みつかれたまま、膣内に悟の精が広がる感覚に酔いしれる。


そういえばライオンって交尾の時、こんな感じだった気がする…

「…ライオンの交尾ってこんな感じだよね」
「あ、それ私が今言おうとしたのに」
「はいなまえの負け。あれ、この間一緒に観たアニマルプラネットじゃない?」
「そうだ、それだ。ライオンのやつ」
「僕、あのシリーズの猫のやつも観たい。お風呂入ってから観ようよ」

後ろから、悟のまだ少し早い鼓動を感じる。
明日は悟も私もお休みだ。お風呂上がりに、悟のお土産を食べながら猫のやつ鑑賞。

これ以上無いくらいの幸せは、毎晩のように更新されていく。首をひねって、悟に同意のキスをした。






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