俺の大好きな先生!




<2026年>坂田と土方



「おー、こっちこっち、遅ぇよ土方」

「るせーな、来てやっただけでもありがたく思え」



「まあまあ、いやー、なつかしいね〜。まさか土方が同じ大学だったとは」

「知ってりゃ来てねえよ」



「学部が違うにしろ二年も気付かねえってなおかしな話だよな、いつぶりよ」

「俺は小学校別になったから卒園以来だろ」

「そっか・・・・・」

「いやそんなジジイみてえな話いいから。俺ァ今日は断りに来ただけだから」

「そんなこと言わず一杯飲んでってよ、おごるから」

「なんでテメーと飲まなきゃならねえんだ」

「そうツンケンしないの。せっかくいい話持ってきてやったんだから〜」

「いらねーっつってんだろーが」

「とりあえずメアド教えてよ、コンパの連絡つかないから」

「いやいらねーっつってんだろ」

「なんだよ、彼女でもいんの?」

「いるよ」

「あ・・・・・・そ・・・・・。ま、それはそれとして、ね?俺、土方くんとオトモダチだからぁ、コンパに連れてくって女の子たちに約束しちゃったのよ」

「それは貴様の勝手だろうが」



「ああ、きたきた。とりあえずこれだけ飲んでよ、ね」

「・・・・チッ」







「しかし土方に彼女かあ・・・・・・・お前モテそうだもんねー」

「そういうお前はどうなんだよ」

「まーね、いるっちゃいるし、いないっちゃいないかな」

「ケッ、いーかげんな野郎だよ」

「・・・・・・」

「・・・・・・」





「まあ久しぶりに会った上に天敵同士だったからね、話、続かないよね」

「ああ」





「・・・・覚えてる?」

「ああ?」



「沖田君」

「・・・・・・」



「俺たちの初恋ってやつでしょ、忘れたとは言わせねえぜ」

「・・・・・・まあな」

「土方は一途に想い続けるかと思ってたよ」

「まさか、いくらなんでも保育園の時の話だぜ。坂田こそ」



「あーね、俺はさ、高杉も好きだからさ、ちょっと育った頃には、高杉に譲ろうって決めたしね」



「そっか・・・・・・まあ、俺は一回告って振られてっからな」

「マジで?まじ?いつ?いつ告ったの????」

「うるせえ」





「・・・・・・・・・・。あいつ、どうしてんだ、今でも連絡とってんだろ」

「あいつ?」

「高杉だよ、確か・・・・怪我して左目見えなくなっただろ」

「ああ・・・・・・・うん。連絡・・・・・とってたよ」





「坂田?」





「高杉・・・・・・か」






→続く






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