僕らの歪んだ恋の話

シズちゃんはいつも、タバコの臭いしかしない。
でも、シズちゃんが汗をかくとその匂いは薄れ、彼の汗の匂いがする。
シズちゃんの匂い…
「おい、何考え事してるんだよ。
余裕ぶっこいてんじゃねーよ。」
「あ゛あ!」
後ろを慣らしてた指を引っこ抜いて急に挿入してきた。
ぐちゅり、といやらしい音が響いていく。
俺は快楽に耐えようと必死にシズちゃんに抱きつく。
「ひっ!」
「お、見つけた。」
まるで宝を見つけた盗賊のようにニヤリと笑うシズちゃん。
「あぁっ…やめっそこっ…
イっちゃうってばぁ!」
「はっ…
イケよ…」
「あ゛ああぁっ!ひぅっ…」
「くうっ」
俺の中にドロドロとシズちゃんのが流れてくる。
熱くて熱くて…
火傷してしまいそうになる…
シズちゃんが憎いはずなのに。
大っ嫌いなはずなのに。
中に出されたこの熱さに犯されて…
好きと勘違いしてしまいそうになる――










目が覚めたら、新羅の家にいた。
どうやらシズちゃんが外まで運んでくれて、公園の水で俺のなかを掃除したあとにセルティに頼んでここまで運んでもらったらしい。
『お前が穴に落ちたと聞いたときはびっくりしたぞ!お前は一応、体は普通の人間だからな』
「でも、生きてたからよかったじゃない。
セルティに心配されるなんて羨ましい!」
そんな会話を眺めながら立ち上がろうとする。
しかし、下半身に力が入らずその場に崩れ落ちてしまった。
穴に落ちた衝撃より重傷だな…
そんなことを考えながら、セルティに頼んで家まで送ってもらった。
セルティのバイクに乗りながら、ふと目をつぶる。
そうすると、頭に思い浮かぶのは金髪のバーテンダー。
憎くて憎くて仕方ないはずなのに。
好きで好きで堪らない。
まるで狂ったかのような気分になる。
もしかして俺は・・・

俺は、シズちゃんへの恋で変わってしまい壊れてしまったのかもしれない――






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瑠華様にリクエストしてきました!
ジャンルが追加されていたのでついつい甘えてシズイザ裏を…ね…
我が儘言っちゃってすみません!
それとありがとうございました!!
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