1☆どっちが甘い?【斎×主】 
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爽やかな朝の日差しが射し、今日も三人揃って朝食をとる。

「ひなた〜、ちゃんと骨取ってから食べろよ」
「ひなた、まだ熱い」
「ひなた、果物は?」
「ひなた、零してる」

親鳥のように構うのは勿論、秋吉だ。

「秋吉、あまりひなたを甘やかすな」
「や、はじめさんには言われたくない」
「俺がいつ甘やかした」
『止めて!私の為にケンカしないで!』
「「やかましい」」

棒読みでボケてみたが、ひなたを挟み、何やら只ならぬ雰囲気だ。

『一度言ってみたかったのに…』

日頃から秋吉はひなたに甘過ぎる。
確かに放っておけない気持ちはわかる。
兎に角危なっかしいのだ。

「この際はっきりさせよう」
「望むところだ」

まったく空気の読めてないひなたがジュースの缶を持って来た。

『開けて』
「うん」「あぁ」
「「……」」

二人ともうなだれる。

『ん?』
「…ひなた、自分でやりなさい」
「そうそう」

しょぼんとキッチンに向かいスプーンを使って開ける。
─プシッ

「開けれるではないか…」

これがひなたを甘やかした結果だ。
出来る事も一人ではやらずに、人に頼ってしまう。
良くない傾向だ。


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