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三人が立ち上がり罪を着せ合うと、ひなたは置いてあった酒瓶を一気飲みする。
「ひなた!!」
秋吉が慌てて取り上げるが既に残り少なく、斎藤に青ざめた顔で見せた。
「…ひなた?大丈夫か?」
斎藤が恐る恐る近付き手を伸ばすと、俯いていたひなたが立ち上がった。
ーブン!!!
「ひなた!?」
『殺す!!!』
「「「ー!?!?」」」
目にも止まらぬ速さで抜刀した白髪の鬼女は、赤い目をして低く構え殺気を放っていた。
「ひなた待て!!」
『問答無用ー!!!』
ーギィン!!
斎藤も咄嗟に刀を引き抜き受けると、ひなたは間髪入れずに斬りかかる。
「ーくっ!!止めろ!ひなた!」
『があっ!!』
斎藤は刀を返して当たらないように構えるが、ひなたはお構いなく襲いかかる。
ふと気が付くと沖田と秋吉は縁側に戻り、二人の斬り合いを見届けている。
斎藤は刀を強く弾くと、一瞬の隙を付いて沖田を引っ張り出した。
「ちょ、ちょっと!!」
ーギィン!
沖田にまで斬りかかるひなたの目は完全に座っていた。
「僕を巻き込むのはやめてくれないかな」
刀を構えると斎藤が無言で睨み、沖田は溜め息を尽きながら刀を返した。
「斬っても死なないでしょ」
「駄目だ」
斎藤と沖田が並んで低く構えると、ひなたは牙を見せ唸り声を上げた。
『どけーー!!』
「はい」
「待て待て、どこに行く」
「あの目は殺す気だよ、頑張って」
「待て総司!!ーくっ!」
あっさり刀を収めた沖田は縁側に腰掛け、団子を頬張り出した。
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