8◎新婚旅行【斎×主】 
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ぬかるんだ水底に足をとられ、ひなたがよろめくと斎藤が腕を掴み支えた。

『ご、ごめんなさい…』

斎藤が咎めるように眉尻を上げ軽く睨むと、ひなたは罰が悪そうに首に腕を回した。

「こら…」
『ん…』

啄ばむように口付けると斎藤も微笑し、ひなたを抱き寄せた。
何度身体を重ねても彼女を求めてしまう。
唇から漏れる吐息が斎藤の身体を疼かせる。
腰に添えられた手が下に移動し始めると、ひなたも微笑し足をすり寄せた。
白い太ももを撫でると、柔らかな尻を揉みしだく。

『ん…。はぁ…』

斎藤は激しく口付け抱き上げると、ひなたは足を絡ませ身体を預けた。
岸辺に上がると木に縫い付けるように押し付け、ひなたの首筋に吸い付く。

『はじめさん…。ここじゃダメ…』
「嫌か…?」

斎藤の唇は休む事なく吸い付き、今度はしゃがみ込むとひなたの太ももに優しく口付けた。

「綺麗だ…」
『はじめさんったら…』

足を開かせようとすると、ひなたははだけそうな胸元を抑えたまま囁いた。

『今回は裏ギリギリなの』
「……」

ーゴホン!

御者が咳き込むと思わず我に返り、互いに顔を見合わせた。

「行くか」
『ええ。残念ですけど』

ひなたが声を殺して笑うと、斎藤は口を尖らせた。

「リクエストならば仕方が無い」


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