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ぬかるんだ水底に足をとられ、ひなたがよろめくと斎藤が腕を掴み支えた。
『ご、ごめんなさい…』
斎藤が咎めるように眉尻を上げ軽く睨むと、ひなたは罰が悪そうに首に腕を回した。
「こら…」
『ん…』
啄ばむように口付けると斎藤も微笑し、ひなたを抱き寄せた。
何度身体を重ねても彼女を求めてしまう。
唇から漏れる吐息が斎藤の身体を疼かせる。
腰に添えられた手が下に移動し始めると、ひなたも微笑し足をすり寄せた。
白い太ももを撫でると、柔らかな尻を揉みしだく。
『ん…。はぁ…』
斎藤は激しく口付け抱き上げると、ひなたは足を絡ませ身体を預けた。
岸辺に上がると木に縫い付けるように押し付け、ひなたの首筋に吸い付く。
『はじめさん…。ここじゃダメ…』
「嫌か…?」
斎藤の唇は休む事なく吸い付き、今度はしゃがみ込むとひなたの太ももに優しく口付けた。
「綺麗だ…」
『はじめさんったら…』
足を開かせようとすると、ひなたははだけそうな胸元を抑えたまま囁いた。
『今回は裏ギリギリなの』
「……」
ーゴホン!
御者が咳き込むと思わず我に返り、互いに顔を見合わせた。
「行くか」
『ええ。残念ですけど』
ひなたが声を殺して笑うと、斎藤は口を尖らせた。
「リクエストならば仕方が無い」
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