1☆どっちが甘い?【斎×主】 
2ページ/2

秋吉が出掛けると片付けを始める。
チラリと様子を窺えば、ソファーに寝っ転がり眠そうに欠伸をしている。

「休みだからといっていつまでも寝ているな。」

厳しい口調でひなたを叱った。
すると目を擦りながら歩いてきて、言葉もなしにシャツの襟を掴み引っ張り口付けた。

『ん、ごめん』

斎藤が首まで真っ赤になりお玉を落とすと、ひなたは腰に腕を回した。

「ー!!」

小一時間正座で説教だ。
だがどうにも口元が緩んでいる斎藤に怒られても迫力がなく、ひなたは欠伸をかみ殺した。

「だいだいあんたは」
『ひなたです』

上目遣いで見つめる。

「…ひなたは…」

すり寄り顔を近づける。

「…ひ、日頃から…」

斎藤の膝に手を乗せ、首を伸ばし傾ける。

『ん、』
「いくら夫婦と言えども甘えるだけの関係では…」

─ちゅ。

「いい加減に…」

─ちゅ。

『ん…』

─ちゅ。

ひなたが首に腕を回し抱き寄せる。

─ちゅ。斎藤がひなたの腰に腕を回した。

「…ベッドに行こう…」

口付けたままひなたを抱き上げ、ベッドに向かう斎藤だった。


ちゃんちゃん♪


←戻る目次次へ→

TOP
today 1
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -