1☆どっちが甘い?【斎×主】
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秋吉が出掛けると片付けを始める。
チラリと様子を窺えば、ソファーに寝っ転がり眠そうに欠伸をしている。
「休みだからといっていつまでも寝ているな。」
厳しい口調でひなたを叱った。
すると目を擦りながら歩いてきて、言葉もなしにシャツの襟を掴み引っ張り口付けた。
『ん、ごめん』
斎藤が首まで真っ赤になりお玉を落とすと、ひなたは腰に腕を回した。
「ー!!」
小一時間正座で説教だ。
だがどうにも口元が緩んでいる斎藤に怒られても迫力がなく、ひなたは欠伸をかみ殺した。
「だいだいあんたは」
『ひなたです』
上目遣いで見つめる。
「…ひなたは…」
すり寄り顔を近づける。
「…ひ、日頃から…」
斎藤の膝に手を乗せ、首を伸ばし傾ける。
『ん、』
「いくら夫婦と言えども甘えるだけの関係では…」
─ちゅ。
「いい加減に…」
─ちゅ。
『ん…』
─ちゅ。
ひなたが首に腕を回し抱き寄せる。
─ちゅ。斎藤がひなたの腰に腕を回した。
「…ベッドに行こう…」
口付けたままひなたを抱き上げ、ベッドに向かう斎藤だった。
ちゃんちゃん♪
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