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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.30 Re Light 新曲披露の話(4/4)
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ほんの少しの一瞬の出来事

「こらー!『アッシュ』何してんの?もうじき出番なんだから、さっさと戻って来い!」

「あ、はい。それじゃあ僕は戻らないといけないからこれで。またどこかで会ったらよろしくね。」

「ああ!待ってよ敦さん!オレも行くオレも行く!」

そうして『敦さん』は、また別の誰かから『アッシュ』と呼ばれた途端、返事をその人に返して1人先にこの場を去る。
それと共に慌てたナギという男の子も一緒に戻って行くのだが、

「んじゃ次に会う日は二度と訪れないと思うから、今日をもって永遠にさようなら『にしの あずさ』。」

よっぽどアズに覚えられてなかったのが悔しかったのか。
最後の最後にそんな言葉を吐き捨てて、敦さんと一緒に帰って行った。

「・・・・・・・・・。」

ぶつかったのも一瞬。
お話をしたのも一瞬。
でもその一瞬は、あまりにも色んな出来事がありすぎて、アズはポーッと呆けながら去って行く2人の背中を見送る。
『ナギ』に『敦さん(アッシュ?)』は、いったい何者だったのだろうか。



生まれる新しい目標

こうして本日のお仕事はこれにて終了。
真昼が運転する社用車でリライトの2人はもちろん、アズもキィも某スタジオから帰って行く。

「アズもキィもお二人とも今日はいかがでした?」

「すっごく楽しかったよ!えいちゃんもえばもいなくて本当、残念なぐらい。」

「Oh・・・!なら今度は4人で立てられるよう、がんばデスよ〜。」

「もちろん俺らのバックじゃなくて、クロスカルテットとしてな。」

「うんうん!そりゃもちろんだよ!今度は僕らがメインとして出られるよう頑張って目指すよ!」

そして今日で得た経験から、新しく生まれた次なる目標。
今回はリライトがメインで、クロスカルテットはおまけ。
だけど次はクロスカルテットがメインで。今度は4人であの場に立てられるよう決意を固めるのでした。

「頑張れよ。アリカのバースデーなんてもうじきなんだから。」

「デビューまでfightデスよ。」



今日という日の裏側で

その一方で・・・。

「どう?エーチ。ほんの少しだけ、ほんの一瞬だけ、自分よりも先にお茶の間デビューされた感想は。」

「・・・・・・・・・。」

リライトの新曲の収録が行われていた裏側。
チェリーストーンの事務所にて徹夜に呼び出されたエーチ。

「アズとキィちゃんはやっぱり凄いよ。凄かったよ。リライトのバックダンサーに選ばれた理由も改めて分かった気がする。でも・・・、うん。悔しいな。ただ単純に悔しいよ。」

「そっか。でもその悔しいっていう気持ち大事にしてね。」

けどそこにいたのは、その2人だけ。
他には誰もいなくて、徹夜はエーチだけしか話せないことを彼の耳に聞かせる。

「で、どうしたの?てっちゃん。オレだけ呼び出すなんて。」

「今後のクロスカルテットについて、話をしておきたくて。」

「今後のオレたちの・・・?」

「うん。もしものことを想定して、そうなってもいいように。誰よりも先にリーダーであるエーチの耳に入れていて欲しいから、ね。」

徹夜の口から語られた話は確定ではない。だけど相談でもない。悪魔でも想定内の話。
あまりにもそれは深刻性が強いのか。
徹夜からエーチに聞かされる話は、今後の彼らの物語に雲行きを怪しくさせる内容だった。



『CRO×QUAR』第30話を
読んでいただきありがとうございます!

長く続いたリライトとのGW編もこれにておしまい

ナギと敦さんが次出てくるのは、
だいぶ先なので紹介欄にも載せられない現状(汗)
今はなんとなくで覚えて頂けたら幸いです

そろそろ5月終わらせて
そろそろ6月を始めて
そろそろクロスカルテットをデビューさせて
その先の話が書きたい作者です


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