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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.30 Re Light 新曲披露の話(2/4)
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収録現場にて

細くて長く続いたこの廊下の果て、収録用のステージへと辿り着く。

「わあ・・・!すごい!」

そこには色んなスタッフが、始まってしまう本番寸前まで忙しそうに厳しくセットを整えていた。
テレビでは放送されない裏側が今目の前に広がっている。
現場に到着すると真昼含めリライトの2人も一緒にスタッフ全員に頭を下げてよろしくお願いしますっと。さっきもしてたのにまた改めて挨拶回りへ。

「Hey!アズandキィ、カモーン!」

それが一通り終わると、イブがアズとキィを呼び寄せられて、ユウと4人で集まる。



イブとユウとアズとキィで

「2人して何?」

それは突然でいきなり。
驚いたアズとキィは戸惑いを隠せない。

「何?じゃないよ。そっちこそ2人してガッチガチでらしくないから、解してやろうと思って。ほら、俺らって基本優しいから。」

「エンジン。エンジン組むデスよー。」

集まらせたリライトは、このまま円陣を作り始める。
イブとユウの2人はアズとキィの2人をまるで巻き込みように勝手に肩を組ませた。

「どう?心臓ドッキドキでヤバイ感じ?」

「ヤバイってもんじゃないよ。ドッキドキどころかバックバク。脈打ちすぎてかなり痛い。」

「いっちゃんもゆうちゃんも慣れてて羨ましいな。」

「Oh・・・!NO、NO、NO。それは違うデスよ。ボクもユウもドッキドキは同じデース。」

アズとキィが緊張してる、だからこそ伝えたいことがあるようだ。



緊張は受け入れてこそがベスト

あの合宿が終わった後も、選ばれた2人はずっと頑張っていたんだ。

「『緊張NO』ではなく『緊張YES』デス。このドッキドキこそがPowerの源デスから。」

テスト期間が迫っている中でも夜遅くまで頑張ってたんだ。

「大丈夫、大丈夫ー。2人が失敗しそうになってもフォローするし、俺らには問題ないから。」

「ノープロブレム。カメラもこちらに釘打たせますので大丈夫デス。アズもキィもリライトの引き立て役デス〜。」

全て今日の日のために。

「励まされてるのか、なんなのかよく分かんないんだけど?」

主役はリライト。脇役はアズとキィ。
カメラに映るのなんて一瞬だけ。
けどその一瞬の為の今日なのだ。
それは瞬く間に終わってしまうので、その一瞬が緊張で動けないなんてもったいない・・・。
そしてその言葉通り。頑張ってきた今日の日の一瞬は、練習してきた時間と比べ物にならないほど、瞬く間に終わったのでした。



今度は4人で

リライトの新曲撮影が終わると、アズとキィは一足先に楽屋へ。
イブとユウは司会者とのトークの収録へと映る。

「お疲れ様、2人とも。今日は本当にバッチリだったね。」

「えへへ。ありがとうしまちゃん。」

「凄く楽しかったよ!照明ってあんなに熱かったんだね!」

スタッフさんも照明も、みんながリライトと一つになっていた中、志摩はしっかりと後ろでダンスしてた2人を見ていた。
アズもバッチリでキィもバッチリで、ただ見てた彼だったけれど凄く楽しめて、お茶の間で放送される日を今か今かと凄く楽しみになった。
そしていつの日か今度はクロスカルテットが主役で、4人であのステージに立つ日を夢見る。

「今度はリライトなしで、エッチやエヴァも連れて映りたいね。」

「うんうん!それボクも思った。今度はえいちゃんやえばと一緒がいいね。」

「そうだね。俺もその日を楽しみにしてるよ。」



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