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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.18 大人たちの危ない話(後編)(3/3)
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年下上司と年上部下の関係

それから翌朝。
ドンッとデスクに置かれた雑務の数々。
それを目の前で見た志摩は、顔を青く染める。

「・・・え?」

「真島さん。まずはこの資料のコピーをお願いいたしますね。」

もちろんそれは本業とは、あまり関係のないお仕事。
それを情緒なくして押し付けてきたのは年下上司の真昼。
どうやら飴役ではなく鞭役にシフトしたのか。

「あとそれからしばらくの間、トイレ掃除もお願いしますね。僕も他の方も見ていられる時間ないので。」

「え?え?え???」

「これぐらい文句言わずにサボらずやってくださいね、新人社員さん?やらなかったら、この間のこと訴えますから。」

ゴゴゴゴゴと黒いオーラをまとっていて明らか様に怒っているのに、顔は笑顔のまま。
それが逆に怖くて、下手に逆らえそうになかった。



年下上司と年上部下の関係 2

「あーあ。だから言ったのに。まひるん怒らせないようにって。」

そんな二人を見ていた徹夜。
ふんっと不機嫌に真昼が事務所から出ていくのを見送りながら、そう志摩に声をかけてくる。

「まひるんに何したのか訊かないし聞きたくもないけど。まひるん怒るとしつっこいから、それなりの覚悟しておきなよ?」

「うぅぅ・・・。」

でもそれはただ話しかけただけにすぎなくて、手助けなんて一切しない。
彼もニコニコとした笑顔のまま、関与しようとしなかった。



それはそれ、これはこれ

それどころか、

「じゃあ志摩くん。こっちの分のコピーもお願いね。」

「はァ!?」

徹夜は徹夜で、志摩に別の雑務を押し付ける。

「ちょっと待った!真昼さんの量だって半端ないのに、その上でパシらせるのかよ!?」

「だってそれ自業自得でしょ?それはそれ、これはこれ。」

「なッ!?ふざけんなクソ兄貴!!」

「それじゃあよろしく頼んだからね〜♪」

こんな状況でも徹夜の命令は絶対的。
志摩の抗議など相手にもされない。
ああ、なんでここの会社の上司は、人をパシらせるのが大好きなのだろうか・・・。
そんな不服な不満を抱えながら、志摩は今日もパシリ業務に励まされるのであった。



『CRO×QUAR』第18話を
読んでいただきありがとうございます!

っというわけで、まひるん無事でございました
まひるんはまひるんで他に重役あるので
主人公なんかに、まひるんは勿体ない(笑)

そして2016年、CRO×QUARの更新はこれにて終了です
主人公のことはともかくとして
クロカルメンバー四人を少しでも覚えて
もらえていたらすごく嬉しいです
2017年、来年もまたどうぞよろしくお願い致します!


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