それから翌朝。 ドンッとデスクに置かれた雑務の数々。 それを目の前で見た志摩は、顔を青く染める。
「・・・え?」
「真島さん。まずはこの資料のコピーをお願いいたしますね。」
もちろんそれは本業とは、あまり関係のないお仕事。 それを情緒なくして押し付けてきたのは年下上司の真昼。 どうやら飴役ではなく鞭役にシフトしたのか。
「あとそれからしばらくの間、トイレ掃除もお願いしますね。僕も他の方も見ていられる時間ないので。」
「え?え?え???」
「これぐらい文句言わずにサボらずやってくださいね、新人社員さん?やらなかったら、この間のこと訴えますから。」
ゴゴゴゴゴと黒いオーラをまとっていて明らか様に怒っているのに、顔は笑顔のまま。 それが逆に怖くて、下手に逆らえそうになかった。
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