「兄貴はともかくとして。・・・陸地さん、すごくよく飲むんですね。」
「真昼でいいですよ、真島さん。」
やっと志摩が最初の中ジョッキが半分以下になった頃には、すでに真昼は5杯目を空けていた。 ビールに飽きたのか、途中でカクテルに路線変更。 やっと少しペースが落ち着いたが、おかわり回数が止まらない。止まってない。
「お酒大好きですから♪あと飲み放題ならたくさん飲まないと損ですし。」
「逆に飲み放題じゃないと会計が悲惨なことになるの、この子の場合。」
「・・・ってことで、ジントニックおかわりで。」
自分がそこまで飲めない上、強くもないことは仕方がないこと。 なのに酒の強い年下を目の前で見て、意味のない敗北感を抱かされた。
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