「せめてお詫びに行かないと。あ、でも俺、エヴァの住所知らないしな。」
「それ。今は止めといた方がいいよ。エヴァに気ィつかわせまくってくるだけだから。」
「・・・え?」
アリカの口から出るエヴァ情報。 すでにお見舞いに行った後のようで、色々と聞かされる。 でもやたら詳しいと思ったのは、俺がエヴァのことを知らなすぎるだけ?
「だいたいエヴァは前からそういう奴だから。」
「そうなの?」
「あれっだけ注意してやっても簡単に騙されるし、よく押しに負けるし。誰にでも優しいのも問題なんだよなー。そこがアイツのいいところでもあるんだけどさ。」
「うん?」
グドグド、グドグド。 それは悪口のつもりなのだろうか。褒めているつもりなのだろうか。 どちらにしてもエヴァについて、やたら詳しいアリカだった。
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