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CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
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Act.14 おかえりなさいの話(3/3)
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食べたいもの

「マジで断っていいからな、エヴァ。」

「いえいえ。今回は本当に大丈夫ですから。それよりアリカさんも何か食べたいものありませんか?」

「え。」

せっかくなので食べたいもののリクエストを皆から受け取るエヴァ。
それを耳にしたイブとユウ。

「Oh!アリカはエヴァが食べた・・・。」

スパーンッ。

「あぁ。アリカはエヴァが食べた・・・。」

スパーンッ。

「だーかーらー、んなんじゃねぇって言ってんだろうが!!」

二人揃って余計なことを言おうとしたので、お客様用スリッパで引っ叩き強制終了。

「え?今なんて?」

「エッグだエッグ!玉子な玉子!!」

「玉子焼きですか?」

アリカは真っ赤な顔して、色んなことを必死で無理矢理、誤魔化し通したのでした。



全員集合!

そして徹夜先輩が色々買い出してきて、調理はエヴァを中心にエーチと僕がお手伝い。
事はどんどん大きくなっていき、テーブルにはおにぎりに味噌汁に玉子焼き。
お惣菜で買った鶏の唐揚げに春キャベツの塩だれサラダ、キュウリの浅漬けなどなど並べられていく。

「言いだしっぺはコチラなので、費用はリライト持ちでお願いします。」

「でもそれって結局、会社のお金だよね?」

費用は全てリライトの売上げ金から。

「わぁ・・・、いい匂い!」

「え!?なんで事務所でご飯作ってるの!?」

それからクロスカルテットのアズとキィも事務所に到着。
こうしてアリカにリライトにクロスカルテットの全員が揃う。
『仕事はどうした?』という意見を徹夜先輩も僕もそっちのけにさせて、このプチパーティーを楽しむ。



省かれる主人公

「あれ?」

そんな中、あることに気づくキィ。

「てっちゃん。しましまちゃんは?」

(しましま・・・ちゃん?)

それを聞いて僕は誰のことか分からなかったので首を傾げ、エーチは何故か目が点に。
アズとエヴァは、その名前を聞いてから『そういえば』と気づき、徹夜先輩を見る。

「あぁ。アイツ今日休み。」

そして今日はいないことを知らされた四人。

「そっかぁ。しまちゃんお休みなんだ。」

「志摩ちゃん、休みなら仕方ないね。」

「ホント残念だね、しましまちゃんは。」

クロスカルテットもナチュラルに『その人』を省くのでした。



省かれた主人公

「あの、本当にいいんですか?志摩さん呼ばなくて。」

「いいのいいの。せっかくの休みなのに呼び出したら、逆にアイツが可哀相でしょ?」

ナチュラルに省かれた方が誰なのか分からない。
けど徹夜先輩の言い分は、僕ももの凄く分かる。

「お休みは貴重だからね。ね、まひるん。」

「そう、ですね。気軽に休められるのは今のうちですから・・・。」

何せ社員側のスケジュールは、自分より担当してるアイドルの子を優先にさせて組ませている。
そのため休日なんて貴重の貴重。
休められるうちは、きちんと休んでいてほしいです。



片付けもしっかりと

それから時刻は夕暮れを迎えた。
アリカと徹夜先輩が収録先のスタジオに向かった為、ここらでお開き。

「クロスカルテットの皆さんも、今日は本当にありがとうございました。」

イブとユウも満足してもらい、僕としても大助かり。
けど、

「あの、オレらも手伝いますよ?」

「いいえ。言いだしっぺはコチラですから。片付けぐらいやらさせましょう。」

準備も支度も何も手伝わなかったことにはお説教。
後片付けは全部、二人にお任せ。

「ほら。ちゃんと汚れ一つ残さないよう綺麗に洗って下さいね。海外ロケのこと、まだ許したつもりありませんから。」

「Boo・・・。」

「・・・鬼まひるん。」

使用した調理器具が、綺麗にピカピカになるまで許さなかった僕でした。



『CRO×QUAR』第14話を
読んでいただきありがとうございます!

やっとリライトのイブとユウ
そしてリライト専属Pの真昼を出すことが出来ました
やっとです、やっと!

集合写真の欠席者みたいな扱いされた主人公ですが、
主人公いなくても平常運転なので特に問題ありません(笑)


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