それをずーと見ていた徹夜は他人事のように大笑い。
「どう?エーチ。なんとなくでもわかったでしょ?」
「・・・うん。」
エーチは、ずーと目が点で。 志摩は、ずーと罪悪感に襲われブルーな状態。 それからもずーとずーと気まずい空気が流れた。 そしてそれは勉強にも影響が出てしまう。 目が点のエーチは、教えたばかりの数学の問題に、見事なまでの不正解率をたたき出す。
(うわぁ・・・。)
それはふりだし以下の凄まじく悲惨な結果。
「本当にごめん、エーチ。」
「・・・うん。」
この空気に耐えれなかった志摩は、無事にエーチを事務所から帰す。 その後も罪悪感だけが居残り、やらかさせた徹夜に「クソ兄貴!」と当たったのは言うまでもなかった。
|