「ったく。マジでふざけんなよ。」
「はいはい、怒んない怒んない。アリカは分かりやすすぎなんだよ。」
信号がようやく青に変わり、車はまた静かに発進。
「よかったね。僕に理解力あって。」
「そんなんじゃねぇーって。」
「売れてなかったら、とっくの昔に追い出してるところだから。」
「だから、そんなんじゃないって言ってるだろ!!」
どうやらアリカには想い人がいるようだ? 恋愛禁止の事務所なのに今までしていた二人の話も、その手の話題。 だからアリカはずっと必死になっていたのでした。
「しかし肝心の相手が全く気付いてないあたりが、すっごく面白いよね。」
「うっせぇな!余計なお世話・・・ってか、何回も言うがそんなんじゃねぇってば!!」
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