≪ top ≪ main

CRO×QUAR
夢の続きを歩き出す彼らの物語
[アイドルグループ仲良しコメディ]


登場人物紹介
はじめから読むページから読むしおりから読む


Act.49 感謝祭ライブの話(後編)(4/4)
]  [目次へ]  [

新調した理由

もちろんそんなアリカの近くには徹夜もいた。
ギターの弦を最終調整してる彼を見て、ふとあることに気がつく。

「あれ?アリカ。ピックケースというかピックも替えた?新しいのになったね。」

「・・・・・・。」

それは今まで使っていたピックとピックケースが新しい物に替わっていたこと。
このタイミングで替えただなんて何かあったのかな?
ちょっとそれが気になったから、もうちょっとだけ追及してみたが、

「買ったの?」

「・・・貰ったやつ。どっちも。誕生日プレゼントに。・・・エヴァから。」

理由は思いのほか簡単。というか単純?
誕生日プレゼントでエヴァから貰ったから、それに替えたのだと教えてくれた。



惚気?それとも誉め言葉?

「ギター弾きには定番で、無難な贈り物だね。」

「うん。アイツもそう言ってた。よく分からないからって言って、くれたやつなんだけど。・・・さ。」

徹夜にからかわれることにも恐れているのか、口調がちょっとカタコト気味。
でもそんなことを素直に話してくれたのには訳があり?

「アイツ。よく分からないって言っておきながら、俺の趣味に合うものをちゃんと選んでてさ。そのセンスにビックリしてさ。おかげで何の抵抗もなく替えれて。」

「・・・・・・。」

いや。訳というより、惚気けたかった模様。

「・・・アリカの口から、惚気話を聞かされる日が来るとは思わなかったな僕。」

「はァ!?今のどこも惚気てねえだろ!普通に誉めてただけだろうが!!何でもかんでもそっちに繋げんな!」

言った本人は否定したけど、聞いていた側はただの惚気。
これも彼が認めた先で、進展に少しでも動きがあった証なのだろうか。
それでも結局、徹夜にからかわれてしまったのだった。



感謝祭 ありがとうございました

そんなこんなでクロスカルテットは、次のグループに渡して、ステージを後に。
回りに回してきたバトンは、ついにライブ終盤のフィナーレへ。
もちろんその最後を飾るのはアリカ。

「それじゃあアリカ。ちゃんと全員を盛大に盛り上げてくるんだよ。チェリーストーン売れっ子No.1の座、同じ事務所内の子らにも思い知らせてね。」

「はいよ。それじゃあ行ってくる。」

「行ってらっしゃい。」

そうして徹夜に見送られてステージにアリカが立った途端、待ってましたと言わんばかりにアリカコールが観客から湧いた。
その盛り上がりは他のグループと比べると圧倒的に違う。
これでフィナーレだというのに、まるでこれがメインで他がおまけ。

(さすがチェリーストーン売上No.1の男。)

この感謝祭ライブ。
リライトもいい線いっていたが、1番はやっぱりアリカ。
締めくくりに相応しいほど観客を盛大に盛り上げて、幕を閉じたのだった。



『CRO×QUAR』第49話を
読んでいただきありがとうございます

前編はエヴァ編補足+準備
中編はリライトメイン(キィエヴァおまけ)
後編はアリカメイン(エーチアズおまけ)
こんな感じの感謝祭回でした

そして次回は、ちょっと例によって
ストックが尽きてしまったのでリハビリ回
書きたくない病は本当、定期的にやってきますね


]  [目次へ]  [
しおりを挟む



BL♂GARDEN♂BL至上主義♂
2015.05start Copyright ちま Rights Reserved.
×
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -