「え?」
夢に魘されているのか。 寝ているはずの徹夜は、とても苦しそうな表情をしており、ときおり暴れていた。
「・・・ッ・・・!」
「徹夜さんっ!?」
きっとさっきの物音も彼が暴れたから、その振動で近くにあった何かが倒れたのだろう。 そんな分析より、まず徹夜を。部屋の奥に進んで夢から覚まさせるために寝ている体を起こすように抱えて、何度も何度も彼の名前を呼んだ。
「徹夜さん!起きて!!」
「・・・・・・。」
「起きてください!徹夜さん!!」
「・・・?」
そしてやっとの思いで目を覚ましてくれたけど、起きて直ぐだったせいで、この状況が分からなかったのだろう。
「ッ!」
「え?」
ビクッと震えた体はエヴァに怯え、敵意むき出しの目で強く睨みつけた。
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