寝ボケMAXの彼に戸惑っていたが、アリカに考える猶予な時間はなかった。
「いいからおいで。」
「うわっ!?」
ぐいっと引き寄せられ倒れた体。 気付くとスタンバってた腕が枕に、自分自身はエヴァの抱き枕状態に。
(なななななななな!?何これ?何なのこれ!?エヴァさん!?!?)
いきなりのことでめっちゃ天パるアリカだったけど直ぐに原因把握。
「大丈夫だよアズ。大丈夫だから。うん、そう大丈夫。おやすみアズ。」
「・・・・・・・・・・・・。」
エヴァが他の男(アズ)の名前を呼んだおかげで、アリカはそいつと間違えられていることに気付けたから。 『ああ、いつもこういう風に寝てんだ』と、2人の平和な夜に巻き込まれた1人が、天国と地獄の狭間に導かれてしまったのだから。
(だから寝れるわけねえだろって!こんなのーーーッ!!!)
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