「「ご馳走様でした!」」
あれからも金髪少年の燐之助くんが来なかったおかげで、食事中は無事に最後まで平和に終わる。
「それじゃあエーチ。そろそろ帰ろうか。」
「うん。」
エーチの事前情報や調べたレビュー通りに、堀北食堂のご飯は凄く美味しくて大変満足出来ました! 燐之助くんのことより、ここに来ればエヴァに会えると考えれば、全然これからも通わさせてほしいところだ。
「志摩さん。今日は本当に、リンが粗相な真似をしてしまいすみませんでした。」
「いいよいいよ。もう大丈夫だったから気にしないで。」
お会計中、担当してくれたエヴァにもう一度、燐之助くんのことで頭を下げられる。 そして彼の口からも、燐之助くんのことを改めて紹介された。
「エヴァは燐之助くんと仲がいいんだね?」
「はい、リンは俺の大事な友人です。何かの機会でまたリンに会うことがありましたら、その時はどうぞよろしくお願い致します。根はそこまで言うほど悪い奴ではないので。」
俺にとって燐之助くんへの印象が悪くなってないよう、少しでも緩和させるかのように。 『大事な友人』とハッキリ公にしただけあって、エヴァにとって燐之助くんは他とは比べ物にならないぐらい大事な存在なのかもそれない。
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