それはもう『友だち』じゃなくなるけれど、もういいや。 空に壊されちゃった後だから、だからそれはもういい。 もし空が壊さなかったら、俺が壊してたかもしれないからいいんだ。 ラブレターの手紙の差出人がまだ誰だか分からなかったとき。ボディーガードまでさせて空を引き連れていた理由が、それだから。 『俺の好きな人はこの人だから付き合えない』っと言って、差出人を断って、自分の告白に利用しようとしてたから、俺にもバチが当たったんだ。 今となっては、それもいい思い出? でもこの恋文乱に巻き込んでしまった明人先輩には、きちんと報告しよう。 空と『恋人』になれたことを。
「鳴くんも空くんもおめでとう。2人とも成就して良かった。」
「ありがとうございますって言えばいいんだよな?この場合。」
「ご迷惑かけてすみませんでした。」
「いいのいいの。2人の幸せが見れたから、僕はそれでもういいよ。鳴くんも空くんも末長く幸せになってね。」
終わりよければ全てよしで。 この物語はここで終着。幕が引かれたのでした。
おしまい
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