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青 ノ 葉
男子高校生たちのお緩い物語
[男子校全寮制][日常系青春コメディ]



#31 猪突猛進な火属性編入生(4/4)
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再会した二人 2

司に支えられながら体制を戻し立ち上がる恭。

「騒ぎ起こして周りに迷惑かけるなよ。ヒロなんてキョウが騒ぎ起こす度に、ずっと先生とかに謝りっぱなしだったんだからな。」

「う、仕方ねーだろ。今日こそはって思ってたのに、はぐらされたり色々あったから、ついコーフンしちまって。」

比路vs恭の乱闘も決着が付いたことにより、集まっていたギャラリーも少しずつ引いていく。
中にはどっちが勝つか賭けてた人がいたようで、勝った人は喜び負けた人は悔しがっていた。
けど見ていた生徒は全員「B組の委員長つえー」という印象が改めて付けられる。

「でも結局、ヒロに勝てなかったな。365日毎日鍛錬してたくせに。」

「は?何を言ってやがる。オレ、まだ比路や司と会ってから一年も経ってないから、そんなに修行してるわけねーだろ。」

「えぇ!?さっき自分でそう言ってたじゃん!」

「言葉のアヤだ。少しぐらい盛った方が話を盛り上げられるって師匠が教えてくれたんだ。自分の年齢をサバ読む奴いるだろ?そんな感じ。」

「サバ読むったって、結構オーバーしてない?」



踏んだ禁句ワード

そしてまたその時、だった。

「まあどっちにしろ勝てなかったことには変わりはないか。チビで強暴なヒロさんには。」

「ん?なんだ、この冷えた空気。」

司の発言により、急激なブリザードが比路方向から発生し、冷たい空気が漂い始める。
もちろんそれ聞き逃さなかった比路は司を捉えて逃さない。

「司。僕が、なんだって?」

「あ・・・、あ・・・、あ・・・!キョウ助けて!朋也も助けてぇ!」

「え、無理。」

ニコニコと上機嫌な顔で笑っているのに、どこか恐怖を覚える表情。
助けてを求めた朋也にも振られて、司は絶体絶命。
そして案の定という名のお約束。

「うぎゃああああああ!!!!」

問答無用にヒロスペシャルが司に炸裂したのでした。



久しぶりの司ボコられ締め

先ほどよりも恐ろしい暴れっぷりと司の断末魔。

「うわぁ・・・。」

それを見てしまった朋也に稚空や梅ちゃんを含め、ギャラリーで見にきていた他の生徒の顔までも青く染めさせる。
もちろんそれは目の前で見ていた恭も同じ。

「キョン。ひろピーとマジでヤリ合いたいなら、今つかポンが言ってたワード。ひろピーに向かって言ってもいいんだよ?」

「い、いや。アレはオレでも無理。あとキョンは止めろ。」

稚空に助言を貰ったが、比路の無加減逆鱗のそれを、彼が言う正々堂々の範囲には入れなかったようだ。

「てか、あれ喰らってよく生きてられるな司。」

「つかポンは、ほら。特殊な訓練受けてるから。」

「は〜、なるほど。」

「いい加減、禁句ワードだって覚えればいいのにね。」



青ノ葉 第31話をお読みいただきありがとうございます!

新キャラ登場ラッシュが続いておりましたが
恭がようやく登場したので、また暫く落ち着きます

青ノ葉に筋肉成分がほしかったので
鬼頭、小町、瑛、恭を筋肉系な体型にしております
鬼頭>>超えれない壁>>久野と小町が大体同じ
>>恭>瑛>>っといった感じです
(朋也と比路は差も含めて不明・・・決めてません)

ど直球な火属性おバカの恭を書いてて凄く楽しい
次回も編入してきたばかりの彼がメインとなります


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