司に支えられながら体制を戻し立ち上がる恭。
「騒ぎ起こして周りに迷惑かけるなよ。ヒロなんてキョウが騒ぎ起こす度に、ずっと先生とかに謝りっぱなしだったんだからな。」
「う、仕方ねーだろ。今日こそはって思ってたのに、はぐらされたり色々あったから、ついコーフンしちまって。」
比路vs恭の乱闘も決着が付いたことにより、集まっていたギャラリーも少しずつ引いていく。 中にはどっちが勝つか賭けてた人がいたようで、勝った人は喜び負けた人は悔しがっていた。 けど見ていた生徒は全員「B組の委員長つえー」という印象が改めて付けられる。
「でも結局、ヒロに勝てなかったな。365日毎日鍛錬してたくせに。」
「は?何を言ってやがる。オレ、まだ比路や司と会ってから一年も経ってないから、そんなに修行してるわけねーだろ。」
「えぇ!?さっき自分でそう言ってたじゃん!」
「言葉のアヤだ。少しぐらい盛った方が話を盛り上げられるって師匠が教えてくれたんだ。自分の年齢をサバ読む奴いるだろ?そんな感じ。」
「サバ読むったって、結構オーバーしてない?」
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