それから時刻は進み、朝を迎える。 今日は朝練がない日なので食堂には司、比路、朋也、稚空のいつもの四人に梅ちゃんが久しぶりに加わり五人で朝ごはんを食べていた。
「梅ちゃん、おかえり。もう具合は大丈夫なの?」
「はい。ご心配おかけしてごめんなさいでした。」
梅ちゃんが中間考査の前日で体調を崩してしまい、ずっと医務室で静養して面会も出来ない状態だったから、こうして会うのは数日ぶり。
「大事なタイミングで体調を崩してしまうのは、いつものことなので慣れっこです。」
「そっか。じゃあ梅ちゃん追試でテスト受けるんだ。」
「・・・はい。あ、なので稚空くん。今週は部活に参加出来なくなるので。」
「いいよいいよ。部活(こっち)のことはいいから、追試が再追試にならないよう、今はそっちに集中してなよ。」
何はともあれ、おかえりなさい梅ちゃん。
「朋也くんも心配おかけしてごめんなさいでした。」
「・・・いや。分からないとこあったら俺も協力するから。」
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