倒れた近藤さんを撤去させるともうすでに次の勝負は始まっていた。 神楽ちゃんVS総悟 動きが速すぎて残像が見える、凄いとしか言いようがない。 「ホゥ、総悟と互角にやりあうたァ何者だ、あの娘。奴ァ、頭は空だが腕は真選組でも最強をうたわれる男だぜ…」 「互角だァ? ウチの神楽にヒトが勝てると思ってんの?奴はなァ、絶滅寸前の戦闘種族"夜兎"なんだぜ、スゴイんだぜ〜」 「なんだと、ウチの総悟なんかなァ…」 へぇ、神楽ちゃんって天人なんだ、全然分かんなかった。うちの子自慢を始める二人、何だかんだ言って大事なんだね。子供みたいだけど。 と思ったら二人の手にはお酒の入ったコップが。次はテキーラだとか勝手に飲み比べを始めていた。 銀さんたちに軽く溜息をもらして神楽ちゃん達の方へ眼をやると苛烈になっていた。 …あれ? 二人ともヘルメットかぶったままじゃない? ハンマーもない、ジャンケンもしてない。 「ただの殴り合いじゃねーか!」 こっちで勝負をつけるのは諦め銀さんに賭け視線をもどすと土方さんと共に吐いていた。 ずっこける新八君。どうしてこうなった。 真剣で斬ってかわしてジャンケンポンにいつの間にか変わってるし。 ジャンケンに勝った銀さんは峰打ちだといい桜の木を切り倒し土方さんは定春君を銀さんだと思っている。 どうしてこうなった(二回目) 山崎さんの勧めで酔っぱらいはほっといて私たちだけで飲む。 「そう言えば、山崎さんてバトミントンお好きなんですか?」 「うん。よかったら宮本さんも一緒にやろうよ」 「良いんですか? でもわたし初心者ですよ。ラケットも持ってないし」 「俺が教えてあげるよ、ラケットも貸す」 「じゃあ…最近運動不足だし教えてもらおうかな」 「! うん。暇なときに電話してよ。これ俺の番号」 「有り難うございます」 桜は全くといっていいほど見ていないけど山崎さんとも仲良くなれたしいいか。こんなにぎやかな花見も悪くない。 |