ついったログ | ナノ
「お前を困らせる奴、怒らせる奴、苛める奴、泣かせる奴、怖がらせる奴、怨む奴、嫌いな奴、たぶらかす奴、誘惑する奴。お前に実害のある奴は全部ぜーんぶ、俺が排除してあげるから安心して、ね?」

そう言ったのはいつもと変わらない笑顔の菅原さんでした。


菅原さんは彼女を軟禁。部屋を出ようとしたら「どこ行くんだよ」とすごく悲しそうな顔をする。「怖がらなくていいよ。こっちおいで」それでも逃げようとしたら「ああああぁあああぁあなんで理解してくれないの全部お前のためにやってるのに」手錠に繋がれて楽しい監禁生活の始まり


菅原さんの監禁は可愛い。拉致って無理矢理閉じ込めるとかじゃなくて、同意の上ってわけでもないんどけど。監禁より軟禁派。外に出てもいいよ。でも他人と話さない、目を合わせない、必要以上に関わらないって約束して? あと、どこに行ったか、誰に会ったか、何を話したのか、全部教えてくれな?


逃げようとしなければ良かったんです。ええ、逃げようとしたから、彼は。あんなに優しかったのに、菅原さんを狂わせてしまったのはいったい誰なんでしょうね。
さあ、彼女は生きてこの部屋を脱出することはできるのか。はたまた誰もこの部屋を出ることはできないのか。全ては彼女次第にございます


狂ってしまった彼を受け入れるもよし、否定するもよし。
受け入れれば、まあ一応、身の安全は確保できると思います。じゃあ、否定したら?いやだ、野暮なこと聞かないでください。そんなの、二人で心中しかないでしょう
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