ついったログ | ナノ
うるさい、しつこいって言われるけど拒否はされていなかったから居座り続けた月島君の隣。彼が嫌味や皮肉を言うのは相手を信頼してるからだと思ってる。だから、何を言われても気にならないし、むしろわたしを認めてくれている気がして嬉しいよ。幸せだよ。

「君、何なの。本当に鬱陶しい」
「いい加減つきまとうの止めてくれない? まるでストーカーみたいだね。本当に気持ち悪い」

いつもならなんてことない彼の毒舌。だけど今日は勉強のこととか、友人関係とか嫌なことが続いて少しだけ不安定だった。だから、かな。いつもは山口君みたいに謝るのだけど彼の言葉に滅多刺しにされたみたい。


泣いちゃ駄目。面倒な奴って思われる。いや、もう思われてるか。月島君、そんなにわたしのこと嫌いだったのかなあ。迷惑ばっかりかけてたなあ。不安定な時は思考がどんどんネガティブになる。好かれてないのは知ってたつもりだったけど。まさか嫌われてたなんて。ごめん月島君。もう、近付かないよ


彼と距離を置いて数日、山口君が声をかけてきた。ツッキーが機嫌悪そうなんだけど何か知らないか、と。知ってるわけ、ないじゃない。わたしは彼に嫌われて、だから、離れたのに。山口君は加えて言う。

「もし、君さえ良ければ相談に乗ってあげてくれないかな」

俺には話してくれなくて、と笑ってた。


これは他ならぬ山口君の頼みだから。と自分に言い訳をして、嫌われてもやっぱり好きな月島君に会いに行く。何故機嫌が悪いのか。知ったことか。わたしの他にも杞憂があったのか。

「あの、月し」
「ねえ、」
「は、はい」
「最近僕のこと避けてたよね。何で?」
「…は?」冷

たい視線に射抜かれる。


「何でって、だって、月島君、わたしのこと嫌いなんでしょ? だから離れた。それ、だけ」
「はぁ?」

お願いだから、これ以上は傷付けないで。わたしにも限界はあるんだよ。

「何その勘違い」
「え?」

今度はわたしが目を丸くした。

「あんたはいつも、何言ってもにこにこしてるから、気持ち悪かった」


「けど、突き放しても、適当にあしらっても、あんたは僕の側にいてくれた」
「…は、」
「だから、急によそよそしくされると気持ち悪いからいつも通りにしなよ」
「え、な、それ、って」
「じゃあね」

それって、つまり。居てもいいのだろうか、彼の隣に。我慢したけど、結局泣いた。理由は、
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