DV木兎の彼女の話
わたしいいこにしてたよ。なのに、ねえ、なんで殴るの?酷いよ、怖いよ。なんで他の男と話す?お前は俺が居ればいいんじゃねーの、と猛禽類の目を淀ませて。耐えていればしくて甘やかしてくれる。そんな彼を嫌いになれないの。だって俺も痛いんだって泣きそうな顔をするから
木兎さんはDVでも自称彼氏でも美味しい
「おい、赤葦! あんまそいつにベタベタ触んなよ! 俺の彼女なんだから!」
「あ、そうだったんですか? すみません」
「赤葦君、違うよ。あの人が勝手に言ってるだけだよ」
「はあ? 何言ってんだよ。お前から好きだって言ってきたくせに」
「記憶を捏造するな!」
木兎さんの告白は勢い任せ。
「お前に嫌われるくらいなら死ぬ!!」
「え、」
「けどもし付き合えるなら俺は生きる! 幸せになる! する!」
「お、」
「俺を生かすも殺すもお前の返答次第。どうすんだよ!?」
「う、」
「付き合ってくれないならお前を殺して俺も死ぬ!!」
「ちょ、待てい落ち着け! 何だ!?」