及川さんは彼女とデートの約束に月曜はオフだから絶対連絡する! と言ってくれた。けどいつまで待っても連絡なんか来なくて、四週目の月曜日は一人で出掛けた。そこで見かけた、彼と見知らぬ女の子。親しげに寄り添い歩いていた。デートを楽しみにしていたのは自分だけだったようで。
「反省してる」
うんそうだね反省してるならなんでそんなことしたのかな
「もうしないから」
もうしないならなんでしたのかな
「俺にはお前だけだよ」
嘘つき。あの子にもその歯の浮くような台詞を言ってるのわたし、知ってるんだから。
「だからサヨナラ、及川君」