ついったログ | ナノ
お前をいつでも持ち歩きたい、影山君がボソリと呟いた。片時もわたしと離れたくないのかなと思うと嬉しくなる。けど、気付くべきだったんだ。「連れて歩きたい」じゃなくて「持ち歩きたい」と言った意味を。人間一人持つのは流石に重いでしょ? だったら小さくすればいいんだよ。そう、小さく、ね。


影山君の鞄の中には日替わりで彼女が入っています。昨日は耳。今日は手。明日は。でも人肌恋しくなることだってあるでしょう。抱き締めてほしくて腕を持ち出した。ほら、いつもみたいにぎゅってして。ねえ、腕だけの彼女がどうやって影山君を抱き締めるというのでしょうね。
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