私は独りだった。
誰とでも仲が良くても
周りにたくさんの人がいても

「うっ…ひっく…」

本当に心を開く人は誰一人もいなくてすごく辛かった。でもそんなこと誰にも言えなかった。

「どうしたんだってばよ?」
「……え?」

この子は確か…うずまきナルト…ナルトくん。アカデミーでいつもイルカ先生に怒られている子だ。

泣いているところを見られちゃった…?恥ずかしさのあまり少しきつめに目元を袖で拭った後、ニコッと笑う。

「大丈夫、心配してくれてありがとう。」

立ち上がってその場を離れようとすると腕を掴まれた。

「…お前、本当は大丈夫なワケないってばよ!」
「…そ…そんなこと、」
「なくない!さっきお前泣いてたし…それに…お前……!」

ナルトくんは少しだけ言うことをためらっていたが決心したのだろうか、私を見つめて口を開いた。

「…俺と、俺と…おんなじ目してる…から!」

そう言ったナルトくんの目は確かに私と同じ、誰かに助けを求めている目をしていた。

「そんな…わた、し…は…」

彼から目を逸らして足下に視線に向ける。するとナルトくんはしゃがんで私の腕を掴んだまま顔を上げずに言った。

「…独り…は、辛いよな…」

ナルトくんの声が震えていた

「……う゛んっ…!」

私の声も震えていた

ナルトくんは私が今まで積み上げてきた感情達を後戻り出来ないほどに崩すくらい私にとって彼は優しく暖かすぎた。


まるで太陽なように君は