蒼の瞳、紅の瞳
■ 23.四、五、六人目

「まぁ、それはいいとしてですね。僕たちは今、どうすれば隊長たちを捕まえられるか作戦を立てていたところなんです。」
『へぇ?それで?』
「僕ら三人では隊長たちには敵わないことが解っているので、咲夜さんに協力を頼みたいのですが。」


『いいぞ。・・・と言いたいところだがね、この鬼ごとは私にとって、ただの鬼ごとではないのだよ。』
「「「え?」」」
『縛道の四、這縄。』
鬼道によって三人の手が固定される。


『縛道の六十三、鎖条鎖縛。』
「「「うわぁ!?」」」
そして三人まとめて鬼道に絡め取られた。


『これでよし。君たち油断しすぎだぞ?』
「そんな。ひどいです。」
『君たちの計画の方がひどい。ルキアを利用するだの、黒崎を仲間に引き入れるだの。他力本願では強くなれないぞ?もう少し、自分で何とかしてみなさい。』
「全部聞いていたんですか?」


『もちろん。君たちまったく私に気が付かないんだもの笑いをこらえるのが大変だったよ。』
「・・・はぁ。やっぱり敵いませんね。」
イヅルの言葉に恋次と修兵も同意する。


『ふふふ。私に簡単に勝てるはずがないだろう。さて、これはもらっていくよ。私はこれから隊長と戦わなくてはね。あぁ、ついでに縛道の六十一、六杖光牢。』
「「「へ?」」」


『これは君たちへのお仕置きだ。三人いればそのうち破ることができるだろう。さっきイヅルが言っていたようにここは死角となっているから助けは来ない。頑張りたまえよ、副隊長諸君。じゃあな。』
そうって三人から腕輪を取った咲夜は去って行ったのだった。
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