悲しみの響かない世界のなかで
たくさんの嘘とちょっとのほんと
感情の純度
偽物だろうと愛してる
愛おしい、てこんなにもくるしいのね
誰かの為の真っ赤な海
行方不明の愛
ふたつの小指の運命
どくどくと泪
羊水に揺蕩うあのこの心臓
食べちゃいたいくらいに甘い
愚かだと笑えばいいさ
涙がきみが伝えられなかった想いの残骸だとするならば
あのひとの半径1メートルで呼吸をやめたい
キスは涙の味がした
醒めないで、と願うだけ
あてのない旅
手折られる薬指
そしてその瞳は取り残される
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