一夜目明けて



ばちっと目が開いた。目に映ったのは真っ暗な自分の部屋で、枕元の携帯電話を確認したら夜中の三時だった。

はあ…。久々に嫌な夢見た…のか?指先を見たら震えていて、Tシャツは愚かズボンまで寝汗でじっとりと湿ってる。胸にも嫌なざわざわ感が残ってる。今すぐ寝ればたぶん夢の続きを見れるだろうが、わざわざ悪夢を見たいと思うほど馬鹿でもない。

寝返りを打って俯せになる。夢の中で誰かが死んだような気がする。思い出せたのはその程度。

残念、これじゃ夢占いもできやしない。



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後肢