ただ黙って見つめ合ってそれで終わり。紅い目が薄紫の目を射止めるようにじっと見つめる。ルーペで光を集めるとそこは焦げて燃えるのだけど、吹雪の目も同じように何だか焦げて痛い気がした。瞼を下ろすと、焦げた一点には穴が空いてしまって、そしてその穴をリアルに感じてる気がして、気持ち悪かったから目を開けた。まだ紅い目は同じところを焼いていた。
紅い目が薄紫の目を射止めるようにじっと見つめる。返事はこの間したのに物欲しげに見つめる。アフロディは何がほしいのだろうかと吹雪は考えた。見つめていないと君はいなくなってしまうだろう?そういえばアフロディがそんなことを前に言っていたっけ。
紅い目が薄紫の目を射止めるようにじっと見つめる。別に吹雪にはいなくなるつもりなどなかった。だからロマンチックなお話の最後みたいに、いなくならない証明-つまり恒久の愛-をすれば、この二人ともを焼き尽くす恋は終わるかなと思った。
吹雪はアフロディにキスをした。これは愛の証明。
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