なんでいるんだ。

「やあ。佐久間くん」

いつもの時刻にコンビニに入ったら吹雪士郎がいた。こいつもこのコンビニ使うのか。知らなかった。

「なに買うの?」

「別に…適当に」

「ふうん」

吹雪は会計の列に並んでる。
俺は晩飯の菓子パンを適当に選ぶことにした。

「それ、おやつ?」

吹雪が隣にやってきた。まあコンビニの会計なんかすぐだよな。ていうか金払ったなら帰れよ。

「晩飯」

「え!?晩御飯菓子パンなの!?」

「悪いか?」

「悪いよ!ダメダメ!」

吹雪は俺の持ってるパンをひったくるとそれを棚に戻し、後ろの弁当やサラダの棚を見はじめた。俺はそれをぼんやり見てる。そして吹雪は僕のおすすめはコレ!と言って弁当とサラダを選ぶと、レジにいき、会計を済ませてしまった。

「選んであげたから、晩御飯はこれ食べてね」

と言って俺にビニール袋を押し付けると、じゃあね、と手をふって帰ってった。
何だか意味分かんないけど吹雪が選んだ弁当は美味しそうだから有り難く頂くことにした。
とりあえず次にコンビニに入ったら、吹雪の分のイチゴチョコパンでも買ってやろうかなと思う。
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