よんよんよんのさんにいなないち

吹雪が多分忘れないように言った7つの数字。何の番号?って聞いたら、ないしょって言われた。吹雪のけちんぼ。

四四四の三二七一

住所?違うよ。電話番号?違うよ。じゃあ鍵の番号?ううん。ハズレ。
思い付いたものから言っても当たらない。ちょっと悔しい。
気になるよ。何の番号?ねえ教えてよ。だめ。緑川君には内緒。

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じゃあ秘密の暗号?誰かと通信してるの?まさかあ!そんなことしてないよ。それにこれは暗号じゃないよ。えー。じゃあなんなのさ。緑川君には秘密。

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ねえ誰かこの番号を知ってる人はいるの?ううん。いないよ。じゃあ俺だけ?この7つの番号があることを知ってるのは?うん。そうだね。この番号があるってことは、緑川君と僕との秘密だね。ふーん。俺らだけのかあ。

よんよんよんのさんにいなないち

意味は分からなくても、不思議な7つの番号があるってことを吹雪との秘密にできたからいっかな。よんよんよんのさんにいなないち。覚えるために一回呟いて、もう一度質問。吹雪、やっぱりこれはなんの番号なの?
吹雪は、ふふふ、と笑うと、緑川君には秘密だよって言った。唇に人差し指をあてて、でもこれがあるってことは二人の秘密だよって言った吹雪は凄く楽しそうだった。
二人だけ。うん。二人だけの秘密。風丸にも?それにヒロト君にも内緒!二人だけのな!そう二人だけ!
夕焼けに染まる部屋の中で指切りをした。これは二人だけの秘密。誰にも言わない約束だよ。
ゆーびきった!
二人でそう言って小指を離したら自然と笑顔になった。オレンジの光の中で俺はあはは吹雪はふふふって笑ってた。

よんよんよんのさんにいなないち

俺たち二人の不思議な番号は、何処に行ったって二人の間には必ずあった。
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